■仏教遺跡・仏教寺院・聖地
約2500年前にインドから仏教が伝わって以来、人々はその教えを大切に守ってきました。アヌラーダプラ、ポロンナルワ時代には、アジアでも有数の仏教都市となり、歴代の王たちは、仏教を保護しさまざまな仏教施設を作ってきました。数千年前の寺院も、過去の遺物しての遺跡ではなく、現在も人々の信仰の対象となっています。
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1) アヌラーダプラ Anuradhapura
紀元前5世紀に、パンドゥーカーバヤ王がこの地を首都として以来、約1400年にわたりシンハラ王朝の首都として栄えました。スリランカ最古の都といわれています。
紀元前247年、デーワーナンピヤ・ティッサ王の時代には、インドのアショーカ王の息子、マヒンダにより、スリランカに初めて仏教が伝えられました。また同じ頃、アショーカ王の娘、サンガミッタが、その下で仏陀が悟りを開いたと伝わるインド・ブッダガヤの菩提樹の分け木を運びました。その後仏教はまたたく間にスリランカに広がり、王たちは多くの仏塔や寺院を建設しました。
町の西側、南北5キロ東西2キロにわたって遺跡が点在し、一部の寺院や仏塔は修復され、今もなお人々の信仰を集めています。
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イスルムニヤ精舎 Isurumuniya Vihara
別名「ロック・テンプル」。その名のとおり、大きな岩の形に沿ってお堂、仏塔が造られています。紀元前3世紀に建てられた僧院の一部を残し、寺院として修復されました。本堂には、極彩色に塗られたブッダの涅槃像が安置されています。
また、本堂脇に宝物館には、「The Lovers」恋人の像、「The
Royal Family」王族の像などの石像(5〜8世紀)が並んでいて、拝観できます。
岩の上に建つダーガバまでは、寺院裏から石段があるので簡単に登れます。上からの景色はとても眺めがいい。 |
スリー・マハー菩提樹 Sri Maha Bodhi Tree
紀元前3世紀、インドのアショーカ王の娘サンガミッタが、仏陀がその木の下に坐りさとりを得たといわれる菩提樹の分け木を運びました。インド・ブッダガヤの菩提樹は、すでに枯れ現在は4代目となっていますが、スリランカでは2000年以上たった今も緑の葉を広げています。
スリランカでは、寺院にお参りする際には、「仏塔」、「菩提樹」、「仏殿」の3カ所を礼拝します。そのひとつである「菩提樹」は、国中の寺院境内に植えられ、人々の信仰を集めています。
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2) ミヒンタレー Mihintale
スリランカに仏教が最初に伝わった聖地。境内はヤシの木が並び、プルメリアの花が咲き乱れ、広々とした公園といった雰囲気です。頂上までは1800段あまりの石段がつづきます。
紀元前247年6月の満月の日、アヌラーダプラの王、デーワーナンピヤ王が鹿狩りのためにこの地に訪れ、そこでインドのアショーカ王の息子、マヒンダに出会い、仏教に帰依したといわれています。ミヒンタレーの地名は、このマヒンダにちなんでつけられました。
(エサラ ポヤ・デー)
仏教が伝来した6〜7月のエサラ月のポヤ・デー(満月の日)には、スリランカ中から巡礼者が集まります。 |
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3) ポロンナルワ Polonnaruwa
アヌラーダプラは、南インドのチョーラ王朝によって征服され、シンハラ王朝はポロンナルワに首都を移しました。10〜12世紀、時の王たちが灌漑設備を整え、仏教の普及に力を注いだため、ポロンナルワは仏教都市として栄えました。ビルマ(現ミャンマー)やタイからも、多くの仏教僧が訪れました。
13世紀後半に入り、ポロンナルワもチョーラ王朝の侵略を受け、廃都となりました。その後ジャングルに埋もれていましたが、1900年以降になり遺跡の発掘が始まりました。
この一帯は雨が少なく乾燥したドライエリアですが、ポロンナルワ王朝当時に造られた大きな貯水池と水路が、現在も人々の生活を潤しています。
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ガル・ヴィハーラ Gal Vihara
ポロンナルワ遺跡群のハイライト。天然の岩に、全長14mの涅槃像、高さ7mの立像、高さ4.6mの坐像と、3体の仏像が彫られています。 |
ワタダーゲ Votadage
円形の仏塔跡。ポロンナルワが首都となる以前、7世紀頃建てられたといわれています。四方に入り口があり、それぞれムーンストーン、ガードストーンがきれいな形で残っています。中に入ると、東西南北に向かい4体の坐像が安置されています。 |
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4) アウカナ ブッダ Aukana Buddha
スリランカ一美しいと言われる仏像。5世紀ダートゥセーナ王(シーギリヤロックの宮殿を造ったカーシャパ王の父)によって作られました。乳白色のグラナイト(御影石)で、高さは約13m。 |
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5) ダンブッラ Dambulla
スリランカ最大の石窟寺院。岩山の頂上の洞窟に、色鮮やかな壁画が描かれ、多くの仏像が安置されています。紀元前1世紀にワラガムバーフ王により造られたのが最初で、各時代の王たちによって修復されてきました。
「ダンブッラ」とは、「水の湧き出る岩」という意味ですが、第2窟にその名前の由来となる聖水が湧き出る場所があります。 |
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6) ナーランダ Nalanda
スリランカのほぼ中心に位置している仏殿。8世紀頃、ヒンドゥー教の影響を受け、南インドの建築様式で建てられました。外壁の彫刻もヒンドゥー文化の色が濃い。1970年代のマハウェリ川のダム工事の際、遺跡を分解し避難されだが、現在はもとの場所に戻されている。 |
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7) アルヴィハーラ Aluvihara
紀元前1世紀に建てられた石窟寺院。ヤシの葉に書かれた古い仏典を多く保存し、スリランカで初めて仏典を作った場所と言われています。寺院内は、壁一面にジャータカ物語や地獄絵図が鮮やかな色で描かれています。
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8) キャンディ Kandy
シンハラ王朝最後の首都。1815年にイギリスに滅ぼされるまでの約300年間、都として栄えました。標高300mの山々に囲まれた盆地に位置し、キャンディ湖を中心に、古都らしい美しい街並みが広がっています。
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仏歯寺 Dalafa Maligawa
スリランカを代表する仏教寺院。仏歯(仏陀の犬歯)がまつられています。紀元前4世紀に、インド・オリッサ州の王子が、頭髪に隠しセイロンに持ち込み、アヌラーダプラに奉納しました。王権の象徴であった仏歯は、都が移るたびに一緒に運ばれ、最後にキャンディに安置されました。
毎年7〜8月のペラヘラ祭では、仏歯が象の背中に載せられ町中を練り歩きます。
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9) ブドゥルワーガラ Buduruwagala
かつてスリランカでも大乗仏教が信仰されていたことがあり、国内にいくつか遺跡が残っています。ここブドゥルワーガラもそのひとつ。ジャングルの中に、大きな岩に彫られた菩薩像が残っています。高さ12m〜15mほどの石仏は、9世紀頃の作とされています。 |
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10) スリー・パーダ Sri Pada
標高2238mの聖山。頂上に聖なる足跡があるといわれ、仏教だけでなく、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教においても聖地となっています(写真下は、頂上にある仏教寺院)。夜中から登り始め、山頂でご来光を見て下山というのが一般的なパターン。日中はかなり暑くなります。登山シーズンは12月下旬〜5月。
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■登山のための持ち物
(特に夜明け前は風が強く冷え込みます)
・厚手のジャケットやフリース
・レインコートや帽子
・懐中電灯
登り…約3時間半
登山道…富士山のように、頂上に近くなるのにしたがって石段が急になります。ただし富士山ほど空気が薄くならないので、高山病の心配はほとんどありません。 |
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11) カタラガマ Kataragama
この地に住むカタラガマ神は「万能の神」といわれ、絶対的な信仰を集めています。境内には、カタラガマ神をまつる神殿の他に、仏舎利塔、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、モスクがあり、スリー・パーダと同じく宗教を超えた聖地とされています。
1日3〜4回、神殿でプージャが行われ、果物などの供物をもった人々が列を作ります。参拝者は年間100万人を超え、「どんな願いでも聞き届けてくれる神さま」として人々の信仰を集めています。
毎年7〜8月には「カタラガマ大祭」が行われます。身体を串刺しにしたり、火の上を歩く苦行者たちが集まり、神に祈りをささげます。
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プージャのため、供物が捧げられる(神殿内) |
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12) マータラ Matara
スリランカ最南端に近い、南部ではゴールに次ぎ大きい町。ウェヘラヘナ寺院(=写真下)は、仏殿内部に、仏教にまつわる壁画がびっしりと描かれ、内部の階段を上がり仏像の頭上近くまでのぼることができます。
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